府民になりたい県民の徒然だいあろぐ

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【プロ野球】来季のホークスに李大浩はいらない?マネジメントにおける新陳代謝の必要性

お正月3が日も過ぎ、からっぽだった朝の電車にも、溢れんばかりのたくさんの人を乗せて走るようになりました。

 

朝のスポーツニュースでもプロ野球選手が自主トレに向けて旅立ったというニュースを耳にするようになり、2016シーズンもいよいよ始まったな。

 

早くも球春の到来を実感している県民です。

 

さて、今回はプロ野球、2015シーズンに2年連続の日本一を達成したホークスの中から、去就が未だ決まらないあの選手について触れたいと思います。

 

その選手とは、クリーンアップを担い、ホークスのV2を支えた主砲•李大浩

 

打率   .282

HR   31

打点   98

 

と申し分ない活躍を見せた今シーズン。

 

ですが、私は今のホークスであれば、来季李大浩は必要ない

いない方がより多くの勝利を稼げる。そのように考えています。

 

今回はこれまでの成績、そしてマネジメント的な側面からその理由について触れていきたいと思います。

 

低い得点圏打率•脚力

 まず必要ではないと考える成績的な側面は、低い得点圏打率と脚力です。

 

1.得点圏打率について

今シーズンの打率.282に対して、得点圏打率は.255でした。

打率自体はリーグでもトップクラスですが、得点圏打率に限っていうと、5億円ともいわれる年俸に見合った活躍をしているかというと疑問符が浮かぶ成績。

 

また、ホームランのほとんどがランナーなし、もしくはランナーが1塁にいる場合であり、ランナー1•2塁、1•3塁の場面では得点圏打率の落ち込みが顕著です。

 

攻撃面において、成績ほど勝利に直結していないというのが李大浩に対しての見方です。

 

2.脚力

 

公称130kgという体重が物語るように、非常に重いからだを揺らして走る走塁。

オリックス時代はあれ、実は結構足速い?

 

という感じでしたが、ホークス移籍後は歩いているのではないかと時に見まがうかのような亀のような足に。

 

二塁打に出来るはずの長打コースの打球がシングル…

なんてシーンを何度となく目にしました。

 

この脚力が、V3を目指す上で大きな足かせになるのではないか…

そのように考えています。

 

その理由について、次から触れていきます。

 

野球はシチュエーションに支配されるスポーツである

私がなぜ李大浩の脚力がV3の足かせとなると考えるか。

それは、野球がシチュエーションに支配されるスポーツであると考えるからです。

 

仮に、試合の序盤、ノーアウトランナーなしで李大浩がシングルヒットで出たとします。

 

次打者は残留を表明した松田。

外角の逃げる球に弱く、直球には滅法強いというバッター。

 

ランナーが李大浩であれば、盗塁やヒットエンドランなど、足で揺さぶられる心配もなく、打者に集中すれば抑えられる。

 

長打でも得点にはつながらない。

そんな心理でバッテリーは積極的な配球を見せることができます。

 

ホークス側が有利となるシチュエーションを引き出すために、直球に強い打者が控えているのであれば、走塁能力の高い打者を置くことが勝利につながると考えられます。

 

その点において、松田の能力を引き出すためには足の速い打者を置くべきであると考えています。

 

プロ野球ターンオーバーの実施?

李大浩の退団によって考えられるメリット。

それは、現有戦力を用いて、体調を考慮しターンオーバー制を敷くことができるという点です。 

 

前提として来季、去年李大浩が務めた指名打者、1塁を守ると考えられる選手は以下の通りと考えています。

 

内川聖一

中村晃

長谷川勇也

上林誠知

 

 

内川聖一

連続3割は途絶えたものの、卓越したバットコントロールは健在。

今季は一塁転向も囁かれている。

 

中村晃

昨年、外野だけでなく一塁でも守備機会があるだけではなく、高校時代は1塁を守っていました。

 

長谷川勇也

昨季終盤に戻り、活躍したものの足首に不安を抱えている選手。使わないのはもったいないですが、フルシーズンの活躍には体調面から?がつきまとう選手です。

 

上林誠知

昨年、初ホームランを満塁弾で飾るなど、終盤にわずかな出場機会ながら強烈な存在感を残した選手。二軍の球筋はもう見慣れた感もあり、今季はより一軍のスピードに順応し、成長が見込める選手でしょう。

 

ここに、もし李大浩がいれば、外国人特有の契約に出場機会数のギャランティーなどにより、指名打者はケガでもしない限り李大浩の固定となるでしょう。

もしそうなれば、昨季以上に戦力の余剰化が一層進むこととなります。

 

仮に李大浩がいなければ、一塁と指名打者のポジションはフレキシブルになります。

体調のいい日は長谷川、週に2試合は上林…

などターンオーバーによる選手のコンディション管理、健全な競争によりチーム力はより一層向上することでしょう。

 

組織の新陳代謝には、時にポジションをあける必要もある

 李大浩不要論をここまで展開してきました。

これまでの前段については、主に成績的側面からいなくても勝てるというロジックを組み立ててきました。

 

最後に、組織の新陳代謝という点から、いなくても勝てる、いない方が勝てるという点について触れます。

 

私がマネジメント的な観点から李大浩の残留に否定的なのは、強い組織を作り続けるためには、時に現状の絶対的な存在であったとしても、そのポジションをあけてでも育てる必要があるということです。

 

超バリバリのメジャーリーガーだったバティスタを、違約金を払って解雇してまで空けたサードのポジション。

その空いた枠で、育ったのが松田宣浩

 

阪神のように聖域を作るのではなく、その聖域をあえてトップが壊す。

いつまでも強い球団を経営していくためには、時にその判断が求められるのではないか。

私はそのように考えます。

 

そして、今、ポジションをあけてでも新陳代謝を図るタイミングではないか。

パ•リーグならではのドラスティックな判断に期待したいものです。