府民になりたい県民の徒然だいあろぐ

歴史のこと、奈良のこと、そしてよくお酒と野球のことをぽつぽつとつぶやきます。脈絡もなく、思ったことを書いていきます

まだ、「皆勤」なんてバカな制度で褒めてんの?

タイトルで、あの方風にちょっと煽ってみました…。

 

 

11月も半ば。稲穂も刈り取られ、すっかり秋の装いになってきました。

 

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写真は生駒の田んぼ。きれいさっぱり

 

 

さて、寒くなり、風邪を引く人も増えて来る時期。学生の頃

 

 

無理してでも学校に行こう。皆勤賞が、評定が…

 

 

なんてことして、学校に行ったりした人も結構いるんじゃないんでしょうか?

 

 

毎日行くのはたしかに大変なこと。

 

 

風邪を引いたり、コンディションが悪くても無理して行く日もあるでしょう。

 

 

皆勤賞で褒められるなんておかしくない?

 

と、皆勤を目指したものの、一日でも休んだ時にふと我にかえったり

 

 

そもそもおかしいと思っている人も多いのではないでしょうか?

 

 

この「皆勤」という表彰が教育、そして社会にもたらす影響について考察してみたいと思います。

 

 

①出来ないヤツが評価され、出来るヤツが評価されない

 

「とにかく調子が悪かろうが気合で来い」

 

 

皆勤という制度が及ぼす影響はこれでしょう。

 

 

「うまくやって結果を残している奴」より「根性のある奴」

 

 

という主観的なモノサシでもって成績や人事評価がされてしまいます。

 

 

特に、高校生であれば「毎日出ているか否か」でもって評定が決まり、ひいては卒業後に通う大学も決まるはずです。

 

 

「大学で通用する学力があるか」ではなく「あいつは毎日ちゃんと通ってたか」という学力とは全く別の尺度で人の将来が決まってしまうのは本質からずれているのではないでしょうか?

(最も、日本の大学に学力がそれほどなくても卒業できるのはおいといて…)

 

 

 ②「効率」より「その場に居ること」が重要になり、休めなくなる

 

皆勤という「何としてでも来ること」を奨励する制度の弊害の2点目は

 

 

「効率」より「居ること」

 

 

が大切という文化になることです。

 

 

全試合出場、○○試合連続出場

 

 

なんて賞賛されていますが、まさにその典型ではないでしょうか。

 

 

痛くても、風邪を引いていようと出ることは大切ですが、パフォーマンスが落ちるのは明白です。

 

 

「皆勤」という制度のせいで「体調が悪くても頑張った」

 

 

なんていう根性が褒められ、一日でも休めば

 

 

「は、お前何休んでるの?」

 

 

なんていう批判につながっていると考えます。

結果として、休めない社会になっているのです。 

 

 

 ③たったひとりのエゴにより組織の効率が落ちる

 

一番伝えたいのはこれです。

 

 

評価の基準が一日でも休まないこと。

 

 

ですから、何があろうと行かねばならないのが皆勤という制度です。

 

 

人間ですから、時には風邪を引いたりなんてこともあるでしょう。

 

 

もし、皆勤を狙う生徒がインフルエンザにでもかかり、それでも通っていたら

 

 

感染源

 

 

でしかないわけです。

 

 

風邪を引こうが毎日通おうとする根性はいいとして

 

 

「誰かに風邪をうつす」

 

 

ということになれば、その人ひとりだけでなく組織全体にも影響を及ぼすはずです。

 

 

余談ですが、高校生の頃に同じ教室内に風邪を引いた人がいたので

 

「風邪引いてる人おって風邪引いたあかんし帰ります」

 

と言って早退したところ、翌日に反省文を書かされました…。

 

 

 ④さいごに

 

皆勤という文化がまだ残り、休まないことが奨励される日本。

 

 

このことを通して、私が伝えたいことは

 

 

休むことも大事なコトである

 

 

ということ。 

皆勤なんて制度があるもんですから、「休む」ということに抵抗はあるかと思います。 

 

 

でも、考えてみてください。

 

 

ふと休んだ翌日の仕事はきっと気持ちもリフレッシュして効率もいいはずですし

 

 

「明日休みだ!」

 

 

と思えばちょっとしんどいことがあっても頑張れるはず。

 

 

毎日出るのも大切なことですが

 

時には休ませて、リフレッシュさせる

 

体調が悪ければ、休ませる

 

という社会になれば、より効率よく、幸せに働けるのではないでしょうか?